股関節痛の方が正しく足をつくために必要な要素とは何か?

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筋肉から見る正しく足をつくとはどういうことか?

臼蓋形成不全や変形性股関節症の方で自分は正しく足をついているという方は非常に少なく、多くの場合必要以上に股関節周囲の筋肉や関節自体に大きな負荷をかけるような方法を取っています。

実際には、股関節周囲筋の中でも多関節筋と呼ばれる、関節を2つ以上またぐ筋肉の多くに過剰なこわばりがあったり、股関節周囲の単関節筋そのものの筋肉のコンディションが悪く、股関節の関節軸が不安定でスムーズさにかけている場合が多くあります。股関節の関節軸が不安定になると足をついた際に固定するべき部分がうまく固定できないために、多関節筋が過剰に働いて安定性を代償してしまうのですが、これは効率よく股関節を使っているとは言えない状態であり、非常に強い不可を常時かけてしまうことになります。

言い換えると正しく足をつくということは股関節周囲の単関節筋による関節軸の安定機能が正しく働き、関節軸がブレることなく多関節筋によってスムーズに動かす(もしくは固定する)事ができるということになります。これは股関節疾患にかかわらず下肢の痛みを抱えている方の殆どに当てはまります。まずはしっかりと股関節の可動性を確保して様々な方向へ動かせるように(股関節自体を回すなど)筋肉のバランスは整いやすくなります。

歩行様式から見る正しい足のつき方とはどういうことか?

では今度は歩行様式からみた正しい足のつき方を検証していきます。臼蓋形成不全や変形性股関節症の方の多くはお尻が後ろに引けて、痛い方の足が横に開きやすく、カラダが左右に大きく揺らしながら歩いています。

このような動作になってしまう原因は様々ですが、歩行時の特徴として痛みの有る側が沈み込むような歩き方が多く見られます。極端に言ってしまうと痛み側の足を短く使っているのですが、このようになると前述のような筋肉の状態に陥りやすくなります。

このようにならないためには、足を長くするように使うことが大切です。

では足を長く使うとはどういうことかというと、足の長さは基本的には左右同じなのですが、機能的脚長差という言葉で表されるように実際に歩行や立位では足の長さが違うことがあります。これは実際には体幹から骨盤にかけてどのようになっているかで大きく変わりますが、ポイントとなるのは骨盤で、足に体重がかかった際に骨盤の下制(同じ側の肩と骨盤が離れるイメージです)という動きが出ると足を長くして使うことが出来ます。

しかし、骨盤にトラブルを持っているとこのような使い方は難しいのでなかなかうまくいかないのです。(筋肉がこわばったり、関節可動域の問題があるため)

実際には下肢の長さが長い方に荷重しやすく骨盤も下制しやすいので、物理的に足を長くするために、痛む側の靴の中敷きを厚くするなどすると痛みが解消しやすくなります。

または、痛む側の足元に本など厚みのあるものを置いてその場で足踏みしてあげることも同じような効果を狙うことが出来ます。足踏みに関してはフィジカルプラスのブログにも記載がありますのでご参考にされてみて下さい。

このように動作様式をほんの少し変えるだけでも劇的に痛みがなくなる方がおられます。股関節の術後でも多くの方が今紹介したような骨盤の特徴を残したままで無理をすると痛みが再発してしまうこともありますので、今一度ご自分の歩き方に関して確認することが大切でしょう。

文章だけではなかなかわかりづらいでしょうが、質問等ございましたら些細な事でも結構ですので、メールフォーム等でお尋ね下さい。

 

 

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