膝が痛くて正座ができない!曲げるより伸ばすのが近道

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

膝をしっかりと伸ばせていますか?

「階段を降りるときに手すりが手放せない」「膝を曲げると痛くて正座ができない」医療機関で変形性膝関節症と言われて、注射や痛み止めなどを利用していたり、筋トレやリハビリを頑張っている方が沢山おられると思います。

多くの方が膝を曲げる際の痛みを非常に気にしていますが、膝が伸びないと気にする方はほとんどいません。しかしながら、変形性膝関節症の多くの方では実際には膝がしっかり伸びないことで痛みを余計に強くしている方が多いのです。実際に膝がしっかりと伸びるようになることで、痛みがなくなり膝も曲がるようになっていきます。

膝が曲がることも大切ですが、長年の医療機関での膝のリハビリに携わった経験からどちらかといえば膝はきちんと伸びることのほうが大切であると感じています。

何故伸ばすことが大切なのか?

変形性膝関節症のない方では、膝にとって重要な「立つ」「歩く」を考えてみると足に体重がかかっているときには通常膝は伸びています。(厳密には少し曲がっているとされています)このようにしっかりと膝が伸びている状態は、体重がかかったときに膝を安定させ、膝関節内の半月板やじん帯に負担が少なく、関節自体も硬い部分で体重を受けるため負担が少ないといえます。しかしながら変形性膝関節症の方では、膝が伸びず常に曲がった状態で立ったり、歩いたりしていることを見かけます。膝を曲げたまま立ったり歩いたりしてたら、膝や太ももに多大な負荷がかかることは容易に想像できますね。つまり、膝がしっかりと伸びていると余計な筋肉への負担も少なくなり、過剰な筋収縮も起こさないため痛みを誘発しにくくなるといえると思います。

ホームページ内の変形性膝関節症の保存療法でも紹介していますが、手術適応とならない膝の痛みの原因は筋肉や普段の姿勢・動作が問題となっていることが多いため、上記のように足に体重がかかったときに膝が伸びるということは非常に重要な要素となります。

膝の正しい動きとはどういうものか?

では膝の正しい動きとはどういったものなのでしょう?通常、膝の曲げ伸ばしの際には「スクリューホームムーブメント」と言われる特徴のある動きをしています。スクリューホームムーブメントに関する詳細はここでは省きますが、大まかに言うと、膝が伸びた状態では下腿(膝から下の部分)は外旋(つま先が外を向くイメージ)となります。反対に曲がっていくときには内旋(つま先がうちを向くイメージ)していくのですが、この動きを正しく行えないと膝をスムーズに動かしたり、しっかりと伸ばしたり、曲げたりということが出来なくなります。変形性膝関節症の方ではこの動きが障害されている場合が多くあります。

過剰な筋緊張は膝の正しい動きを邪魔してしまう

この動きを邪魔してしまう要素として、変形性膝関節症の方は経験上、下腿の筋肉(ふくらはぎ)の過剰な筋緊張、大腿(太もも)の裏から膝にかけてまたぐ筋肉の過剰な緊張があることを多く軽々んしました。これらは通常膝を曲げる働きを持っている筋肉であるのですが、これらの筋肉の過剰な緊張によって当然のことながら膝は伸ばしにくくなります。さらに過剰な緊張が続くことでしっかり弛緩(リラックス)することが出来なくなり曲げることも妨げるようになるのです。

これらのことを考えると、膝が伸びない状態は膝の正しい曲げ伸ばしができない状態ということになります。したがって、上記に挙げたような筋肉の過剰な筋肉の緊張を防ぐためにも膝はまずしっかりと伸ばせることが重要になります。

日常生活でも気をつけると痛みに変化が出ます

とかく気になりがちな、膝の曲がりを気にするよりも日常生活においてはまずはしっかりと伸ばすことに注意を向ける方が、簡単であり効果的です。とくにふくらはぎの筋肉は歩行量が減ったり、年齢を重ねると硬く短縮しやすい印象があります。日頃から膝を伸ばすことで、結果として膝の正しい曲げ伸ばしが身につき、痛みを解消することも可能になります。

痛み止めや注射などで一時的に痛みを抑える事も大切ですが、一度ご自分の膝がしっかりと伸びているかどうか確認してみてはいかがでしょうか?

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

カテゴリー